校正の基本は,文章を読むのではなく,一文字一文字を確認していくことです.それには根気と集中力が必要になります.また,知らない文字,知らない記述があれば確実に調べることが大切です.どんな内容の文章にも好奇心と探求心を持てる人がよいでしょう. |
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求人誌紙やネット上の情報も有用ですが,一般公募の求人は経験者募集が多いので,初めはスクール宛の求人から探されるとよいでしょう.一度仕事を始められれば,別なクライアントを紹介されるなど,人脈とともに仕事が広がっていくこともよくあります. |
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まずはクライアント(多くは出版社)のところに原稿と校正刷を受け取りに行きます.作業方針や締切を確認して,あとは持ち帰って自宅で作業をします.決まった勤務時間はないですが,締切までの時間配分を考えて,計画的に仕事を進める必要があります. |
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一字につきいくら,一頁につきいくら,一冊につきいくらなど,報酬の単位と額はさまざまです.クライアントによってもかなり差がありますが,経験の浅いうちは時給1,000円程度を見込むほうが確実です.しかし経験を積めば時給2,500円を超えることもあります. |
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校正がどんなものか知りたい,受講を決める前に一度体験してみたいということでしたら,まずは「校正1日教室」にご参加ください.簡単な校正作業を体験していただくほか,コースの内容などのご説明もいたします.参加後の申込には割引制度もあります. |
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筆記用具としては,赤ペン・青鉛筆・鉛筆の使い勝手のよいものを用意してください.また文字の大きさなどを測るスケールも必要です.あと必要なのは,調べものをするための道具です.辞書や資料としての本,また現在はインターネットも重要なツールです. |
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PCや専門ソフトの普及,印刷環境の変化などで,出版の工程もどんどん変わっていますが,誤植の起こる可能性は常にあります.インターネットなどでより人の目に触れる文字が多くなった今,高い品質を保証できる確かな校正作業は,さらに重要になっています. |
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校正技能検定は,校正に関する唯一の一般に開かれた試験です.学習課程の修了証明以上の意味がありますので,他校の修了生が受験されることもあります.コースの修了から技能認定,就職サポートまでが充実しているのが当スクールの特徴といえます. |
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通学のコースでは,学習の一定の段階を終えたところで試験日を迎えられるようになっています.通信のコースは試験日の受講期間プラス1ヵ月前から始めればちょうどよいとはいえますが,学習の速度を調節して,試験に合わせて短期に修了することも可能です. |
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どちらも初めての方むけの内容から始まりますが,校正コースのほうが月々の課題数も多く,校正する文章の内容も多様です.校正者として専門的に仕事をしていくためには,校正コースでより多くの実習をこなし,経験を積んでおくことをお薦めいたします. |
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最近では,校正の前段階の作業である原稿編集も校正者が行うことが増えています.また,校正刷がどのように作られたかを知っていれば,点検するポイントがよくわかります.校正を中心に,原稿編集やDTPについても勉強されると,仕事の幅も広がります. |
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校正技能検定〈中級〉試験合格者の親睦団体である「日本校正者クラブ」は日本各地に300名を超える会員を擁しています.勉強会や情報交換のほか,クラブのサイトを利用してクライアントを募るシステムの運営なども行われています. |
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